WEB校長室
丹澤校長メッセージ66 ( 2023年 高等学校卒業式 )
2023.02.17 丹澤校長メッセージ
第58回 高等学校卒業証書授与式 祈りの集い
2023年2月17日(金)
Congratulations on your graduation day today.
Today is an important day for you just as it is for us. We celebrate the end of an important stage in your education and the beginning of a new one that will be exciting and even more challenging.
We wish you all the best for the future hoping that the seeds of Assumption Education that we planted in you will grow and bloom to become the adults who will make a difference wherever you may be.
保護者の皆様、お子様のご卒業誠におめでとうございます。
本日は、お子様の立派に成長した姿を見ていただき、ご一緒にお祝いできることを大変嬉しく思います。教職員 一同、皆様の学院への御協力と御理解に感謝申し上げるとともに、心よりお慶びを申し上げます。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
本日、86名の58期生が、アサンプション国際高等学校を巣立ちます。アサンプション国際で過ごした時間は、幼稚園、小学校、中学校、高等学校からとそれぞれですが、卒業してからこそ本校での学びが皆さんの将来の人生の糧となることを願っています。
皆さんの高校生活の前半は、新型コロナウイルスの影響で全ての行事が縮小・中止となり、期待していた活気溢れる学生生活ではなかったと思います。その悔しい想いを経験したからこそ、今年度は熱い学院祭にしたいと、学院祭委員の方々が生徒会朝礼でプレゼンをしてくれたことを鮮明に覚えています。その時、下級生たちも「これが私たちの思い描いていた楽しい学校生活なんです」と言いに来てくれました。
本校初の漫才コンビ Wチーズバーガーも最高でした。プロになって、壇上に戻ってきてください。
皆さんは、本当に「有言実行」そのものでしたね。先生たちも、この熱い思いに答えるべく何か協力できることはないかと思えました。この時、喜びは与えられるのを待つだけでなく、与えるものだと改めて実感しました。そういった時こそ、大きな原動力となり、周りの人、社会を動かすことができます。色々なところに気を配りながら学校全体を盛り上げてくれました、すなわち学院の原動力になったということです。下級生を導き、先輩として逆境に置かれても立ち向かい前進することの大切さを伝えてくれました。
これは、まさしくマリ・ウージェニーの教えである「苦しみは魂を強くする」ということです。
自らの意志と希望で学校生活は築かれます。コロナでしんどい時もあったでしょうが、己の信念を貫き、自分らしく夢の実現の一歩を踏み出してくれたのではないでしょうか。
これらは、何よりも皆さんの内から溢れ出てくる「誠実・隣人愛・喜び」の精神が心に宿っているからです。本校の教育理念「LIFE・TRUTH・FREEDOM・GOODNESS・ONENESS」である、「エネルギッシュに誠実で、自分らしくポジティブに多様性を認める人」の証です。
今日で、皆さんはアサンプション国際高等学校を卒業していきます。神様からのご縁があってここにアサンプションファミリーとしています。これは終わりではなく、いつまでもアサンプションファミリーです。そして、この箕面の地だけではなく、世界と繋がっていることを忘れないでください。
先月1月に、先生は本部パリでInternational Assumption Together国際セッションに参加しており、世界中のアサンプションのシスターや関係者が集まりました。そこで一番強く感じたのは、アサンプションは世界のアサンプションであるということです。
この箕面の地にいると、自分たちだけと言う想いですが、世界に出るとアサンプションは無敵です。
これからの皆さんは自分たちの手で世界を掴みにいく時代です。それは、5年後、10年後、20年後になるかもしれません。その時、「アサンプションファミリー・世界のアサンプション」の意味を実感してくれる時があると信じています。
ここで卒業を機に、先生から皆さんにエールの言葉を贈ります。
「たった一度の人生。人目を気にせず、自分のやりたいことに挑戦してください。そして道なき道を切り開き自分らしく輝け!」
何とかなるものです。若い時の苦労は、将来の成功に繋がります。自分だけが突っ張るのではなく、どんな時も他者と協働しながら、自分の価値を高めていく柔軟性を持ち、多様性と調和を心に留めておいて下さい。
どうか、ぶれることなく自分を見失わずにしっかりと自分の信念を持って歩み続けてください。
パンデミックに翻弄された皆さん方だからこそ、そして、まだ終わりの見えないウクライナ侵攻で世界平和という価値が問われている時代だからこそ、58期生の皆さんには「世界のどこにいても、世界平和に貢献できる人」であって欲しいと願っています。
卒業感謝ミサにて 2023年2月14日
聖書にこう書かれています。
(マタイによる福音書7章)
「求めなさい。そうすれば、与えられる。
探しなさい。そうすれば、見つかる。
門をたたきなさい。そうすれば開かれる。
だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。」
心の扉を閉めるのも自分、開けるのも自分です。
最後にお願いがあります。皆さんは、卒業と共に成人の仲間入りをしていきます。そのけじめとして、ここまで育ててくださったご両親に「ありがとう」の感謝の言葉を、今日お家に帰ったら必ず伝えてください。子育ては喜びと同じくらいの悩みや忍耐があるんですよ。立派に成長した皆さんは、自慢の子供なのです。
それでは、卒業生の皆さん、さあ、勇気と自信を持って広い世界を見てください。
新たな一歩とそれに続く輝かしい未来に心から期待して、式辞とさせていただきます。
2023年2月17日
学校法人聖母被昇天学院
アサンプション国際高等学校 校長 丹澤 直己