WEB校長室
丹澤校長メッセージ83(2月5日 ~鬼は外、福は内~)
2024.02.05 丹澤校長メッセージ
「目に見えないけれど大切なものは何かを考えましょう」
先週末は「節分」でした。節分とは、「みなが健康で幸せに過ごせますように」という願いを込めて、邪気を追い払うために「鬼は外、福は内」と言いながら豆まきをしたり、恵方巻を食べたりするようになりました。
また、節分は立春の訪れでもあり、冬から春への季節の移り変わりでもあります。その頃は、邪気が表れやすいとされ「邪気=鬼」をやっつけます。
さて、鬼は目に見えるものですが、目に見えない心の邪気を追い払うことが大切ではないでしょうか。皆さんの心の中にある、憎しみ、恨み、悲しみなどです。そのような思いは、それぞれの心の中にありますが、考え方を少し変えることによって、鬼ではなく福に満ちた心になります。
その味方は、利己主義の考え方ではなく、他者に目を向けられる隣人愛です。
人も物も形あるものは、いずれなくなります。本当に大切なものは「モノ」ではなく、他者を思いやる隣人愛です。目に見えるモノ以上に大切なことがあるということに気づくことが大切です。この節分に際して、皆さん自身で自分の心の中を見つめ直してみてください。
その学びの一環として、中学2年生は、箕面教会で修養会を行いました。自分の心との対話です。神父様は、自分を大切にすることは人を大切にすることに繋がると言うお話を多方面からしてくださいました。終了後の生徒たちの目を見ていると、きっと何かに気づくことができたような光と希望が感じられました。急ぎ足で日々を生活するだけではなく、時には振り返りや時間のスペースを置くことが、生きるうえで大切で、人生の成功にも繋がります。
人はみな、草のようで、その華やかさはすべて、草の花のようだ。
草は枯れ、花は散る。しかし、主の言葉は永遠に変わることはない。
(ペトロの手紙 1章24~25章)
2024年2月5日
学校法人 聖母被昇天学院
アサンプション国際中学校高等学校 校長 丹澤 直己