WEB校長室

丹澤校長メッセージ84(2月20日 ~59期生高等学校卒業式~)

2024.02.21 丹澤校長メッセージ

Congratulations on your graduation day today.

Today is an important day for you just as it is for us. We celebrate the end of an important stage in your education and the beginning of a new one that will be exciting and even more challenging.

We wish you all the best for the future hoping that the seeds of Assumption Education that we planted in you will grow and bloom to become the adults who will make a difference wherever you may be.

 

 

 保護者の皆様、お子様のご卒業誠におめでとうございます。
本日は、お子様の立派に成長した姿を見ていただき、ご一緒にお祝いできることを大変嬉しく思います。教職員 一同、皆様の学院へのご協力とご理解に感謝申し上げるとともに、心よりお慶びを申し上げます。

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
本日、59期生101名が、アサンプション国際高等学校を巣立ち、各々の道へと踏み出します。アサンプション国際で過ごした時間は、幼稚園、小学校、中学校、高等学校からと様々ですが、卒業してからこそ本校での学びが皆さんの将来の人生の糧となることを信じています。

 入学当初は、まだ新型コロナウイルスの影響で行事の縮小が続いていたにも関わらず、学院に活気を与えようと、色々な場面で皆さん一人ひとりが下級生を支え、時には生徒会役員が中心となり活気溢れる学生生活に変えていってくれました。

また、学校説明会では、特にこの学年が中心となり学校紹介や案内など、先生たち顔負けで力強いプレゼンテーションで対応してくれました。おかげで多くの下級生ができました。

 皆さんは、本当に「有言実行」そのものでしたね。先生たちも、この熱い思いに答えるべく何か協力できることはないかと思えました。
高校生活最後のチャリティー学院祭は、通常の運営になり、飲食も販売することができましたね。タコス、ベビーカステラ、たこ焼き、綿菓子は、とても美味しそうな匂いで学院の全ての人の心を鷲掴みにしていました。そこには、「喜び」のスパイスもあったのですよ。

なぜなら、併設小学校6年生の本校への面接の時に、「どうしてアサンプション国際中学校高等学校に進学しようと思ったのですか?」という質問で多く児童が、
「チャリティーの日に、お兄さんお姉さんが美味しい食べ物を芝生の上で販売している様子がとても楽しそうでした。そして、とても美味しかった。
次は、自分が誰かのためにお兄さんお姉さんにしてもらった事をしたい。人に喜びを与えられる人になりたいからです」と答えていました。

この時、「喜び」とは与えられるのを待つだけでなく、与えるものだと改めて実感しました。そういった時こそ、大きな原動力となり、周りの人、社会を動かすことができます。色々なところに気を配りながら学校全体を盛り上げてくれました、すなわち学院の原動力になったということです。下級生を導き、先輩として困難に直面しても立ち向かい前進することの大切さを伝えてくれました。

自らの意志と希望で人生は築かれます。様々な問題に遭遇した時もあったでしょうが、己の信念を貫き、自分らしく夢の実現の一歩を踏み出してくれたのではないでしょうか。

 

 

皆さんの生き方は、アメリカの大リーグ ドジャースで活躍する大谷翔平選手の高校時代と同じだと思います。彼も高校時代に、「人生が夢をつくるんじゃない。夢が人生をつくるんだ。」と、ノートに書いたそうです。自分の夢に向かって道標をたて、自己研磨を続けてつかんだのが今の彼の地位です。

皆さんも、自分の意志と夢で成人への一歩を踏み出しました。

覚えていて欲しいことは、皆さんの心には溢れ出てくる「誠実・隣人愛・喜び」の精神が宿っていることです。本校の教育理念「LIFE・TRUTH・FREEDOM・GOODNESS・ONENESS」である、「エネルギッシュに誠実で、自分らしくポジティブに多様性を認める人」の証です。これがアサンプションの品格です。目に見えるものは、いつか消えてなくなりますが、心の品格は宝になります。

 今日で、皆さんはアサンプション国際高等学校を卒業していきますが、神様からのお導きがあってアサンプションファミリーの一員としてここに居ます。これは終わりではなく、いつまでもファミリーです。アサンプションは世界のアサンプションで、世界と繋がっていることを忘れないでください。この箕面の地にいると、自分たちだけと思われるかもしれませんが、世界に出るとアサンプションは無敵です。
これからの皆さんは自分たちの手で世界を掴みにいく時代です。それは、5年後、10年後、20年後になるかもしれません。その時、「アサンプションファミリー・世界のアサンプション」の意味を実感してくれる時があると信じています。

ここで皆さんに、先生が若いころ自分に言い聞かせてきた言葉をエールとして贈ります。
「たった一度の人生、人目を気にせず、自分のやりたいことに挑戦しろ。そして道なき道を切り開き、自分らしく輝け!」

何とかなるものです。若い時の苦労は、将来の成功に繋がります。自分だけが突っ張るのではなく、どんな時も他者と協働しながら、自分の価値を高めていく柔軟性を持ち、多様性と調和を心に留めておいて下さい。
どうか、ぶれることなく自分を見失わずにしっかりと自分の信念を持って歩み続けてください。

パンデミックを経験した皆さん方だからこそ、そして、まだ終わりの見えないウクライナ侵攻、イスラエルとパレスチナの紛争で世界平和という価値が問われている時代だからこそ、59期生の皆さんには「世の光・地の塩」となり、「世界のどこにいても、世界平和に貢献できる人」であって欲しいと願っています。

聖書にこう書かれています。

【マタイによる福音書 5:13-16】 

あなたがたは、地の塩である。もし塩のききめがなくなったら、何によってその味が取りもどされようか。もはや、なんの役にも立たず、ただ外に捨てられて、人々にふみつけられるだけである。 あなたがたは、世の光である。山の上にある町は隠れることができない。 また、あかりをつけて、それを枡の下におく者はいない。むしろ燭台の上において、家の中のすべてのものを照させるのである。 そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かし、そして、人々があなたがたのよいおこないを見て、天にいますあなたがたの父をあがめるようにしなさい。

 

 最後にお願いがあります。皆さんは、卒業と共に成人の仲間入りをしていきます。そのけじめとして、ここまで育ててくださったご両親に「ありがとう」の感謝の言葉を、今日お家に帰ったら必ず伝えてください。子育ては喜びと同じくらいの悩みや忍耐があるんですよ。立派に成長した皆さんは、自慢の子供なのです。
それでは、卒業生の皆さん、創立者 聖マリー・ウージェニーの教えである「喜びに満ちあふれ、勇気を持って進みなさい。」のお言葉を心に留め、自信を持って広い世界を見てください。
新たな一歩とそれに続く輝かしい未来に心から期待して、式辞とさせていただきます。

 

 

 

2024年2月20日
学校法人 聖母被昇天学院
アサンプション国際高等学校 校長 丹澤 直己

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