Congratulations on your graduation day today.
Today is an important day for you just as it is for us. We celebrate the end of an important stage in your education and the beginning of a new one that will be exciting and even more challenging.
We wish you all the best for the future hoping that the seeds of Assumption Education that we planted in you will grow and bloom to become the adults who will make a difference wherever you may be.
保護者の皆様、お子様のご卒業誠におめでとうございます。
本日は、お子様の立派に成長した姿を見ていただき、ご一緒にお祝いできることを大変嬉しく思います。教職員 一同、皆様の学院へのご協力とご理解に感謝申し上げるとともに、心よりお慶びを申し上げます。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
さあ、本日、皆さんは、アサンプション国際小学校を巣立ちます。学院が創立70周年を迎えた希望に満ちた節目の年でもあります。その節目で、皆さんを卒業させられる喜びと希望に胸を膨らませています。そして、先生にとっても初めて校長として皆さんを入学させ共に成長してきた6年間でした。あなた方がいてくれたから、今日のこの日が迎えられました。あなた方はアサンプション国際の大きな宝物です。
皆さんの学年は、小学校に入学し次は2年生に進級だ、と胸を膨らませていた時に新型コロナウイルスの影響を受け、行事の縮小・中止が続き、多くの規制がかかった学校生活でしたね。
けれど、それをバネに前進してくれました。
一杯頑張ってくれたから、修学旅行はスペシャルにとハウステンボスに行ったんですよ。そして、最後の行事に、皆さんとテーブルマナー講習に参加できて、一人ひとりと会話し、可愛い笑顔を見ることができて嬉しかったです。皆さんの笑顔は人に幸せを与えますよ。今週行った、「平和探究」の発表では、それぞれが平和をについていろいろな角度から考えてくれていました。「戦争がない世界が平和と言うかもしれない、けれども平和の始まりは身近な人との関係性をよくすることから始まる。当たり前の日常生活を送れることが平和です。そして、全世界の人と目標を一つにすることで平和を築くことができる。」など、発表し深く考えてくれていたことに感動でした。
そう考えると、平和は目に見えることもあるけれども、目に見えない平和もありますね。
ここで、今一度、目に見えない平和は何かについて一緒に考えてみましょう。
それは、皆さんのプレゼンテーションでも言われていた、人との繋がり方、すなわち「相手への思いやり」です。この相手を思いやる「3つの愛」について、卒業を機に、一緒に考えてみましょう。
愛には、3つあります。
1つ目は、「自己愛」です。
自分を大切にできることです。自分を大切にすることは自分に甘えることではなく、エネルギッシュに自分らしく生きることです。自分自身の弱みと強みを知り、自分の能力を信頼し、自信を持ち、誇りを持つことです。
自己を自分自身によって肯定することができることが、自己愛の出発点になります。色々なことに挑戦して自分を沢山褒めてあげて下さい。
2つ目は、「隣人愛」です。
愛するとは「相手をリスペクトすること」です。相手の立場に立って考えてあげられる、他者への思いやりです。シスターがよく仰る「おすそ分けの愛」です。カトリックでの言葉では隣人愛です。これが、人が一番求めて欲する目に見えない物です。ですから、100年経っても200年経っても今もなお、人は「隣人愛」を求めるのだと思います。
3つ目は、「無償の愛」です。
身代わりの愛です。誰かの為に自分の命を投げ出すことができることです。これは、親が我が子を思う愛です。自分を犠牲にしても、自分の命と引き換えても子どもを守る愛の事です。十字架に架けられたイエス・キリストもそうですね。「無償の愛」です。それは、自分よりも大切な人への愛です。これは、創立者聖マリ・ウージェニーの教えである「Love never says, I have done enough」という「愛には、十分なことはない」という事です。正直、これは難しいことですが、そうなれるような心の器を持てる人に成長して欲しいです。
この3つの愛が、皆さんの内に秘めた力となり、一人ひとりから感じ取れるとき、世界中の目標が一つとなり「平和」へと繋がります。
小学校生活の長い6年間、振り返ってみると楽しかったこと、嬉しかったこと、辛かったことやしんどかったことなど、沢山あったでしょう。しかし、共に歩む分かち合いの気持ちを大切にし、親からの愛を頂いたからこそ、自分らしく次へのステージへ一歩を踏み出せたのでしょう。
これらは、何よりも皆さんの内から溢れ出てくる「誠実・隣人愛・喜び」の精神が心に宿っているからです。本校の教育理念「LIFE・TRUTH・FREEDOM・GOODNESS・ONENESS」である、「エネルギッシュに誠実で、自分らしくポジティブに多様性を認める人」の証です。
聖書にもこう書かれています。
「求めなさい。そうすれば、与えられる。
探しなさい。そうすれば、見つかる。
門をたたきなさい。そうすれば開かれる。
だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。」
心の扉を閉めるのも自分、開けるのも自分です。さあ、勇気と自信を持って広い世界を見てください。
最後にみなさんに「ありがとう」を伝えさせてください。
①いつも笑顔で学校に来てくれてありがとう。
②沢山のやさしさと愛をありがとう。
③アサンプション国際小学校の子どもでいてくれて有り難う。
④そして、先生の後輩でいてくれてありがとう。
皆さんのことは誇りに思います。
そして、お家に帰ったら皆さんからも、お家の方にお礼を言ってください。子育ては喜びと同じくらいの悩みや忍耐があるんですよ。そして、親の愛こそが「無償の愛」です。立派に成長した皆さんは、自慢の子供なのです。
それでは、卒業生の皆さん、
新たな一歩とそれに続く輝かしい未来に心から期待して、式辞とさせていただきます。
2025年3月15日 学校法人聖母被昇天学院
アサンプション国際小学校 校長 丹澤 直己